サブプライムローン問題はこうして起こった

1970年代中ごろのことです。
マイケル・ミルケンというある天才が、ウォール街にてジャンク債によるパッケージ商品を企画しました。
ジャンク債とは社債の中でも倒産するかもしれない・・・つまり借金のことで、もちろんながら注目する人なんて誰もいないはずのものです。
しかし、ジャンク債でも大量に集めればリスクは分散され、利回りの点でも有利になります。
そんなジャンク債の特徴を発見したのは他でもないマイケル・ミルトンでしたが、彼の天才的発想はジャンク債に留まりません。
金融技術が進歩するにつれて、彼が生み出す金融手段も多岐に渡っていきます。
例えば、本来なら返済能力のない者へは融資は行わないのが鉄則ですが、銀行は融資先の信用度が低くてもまとめて債券を小口証券化してしまいます。
すると、もし融資先からの返済が滞っても不良債権を抱えるといった事態は避けられるというわけです。
こういった発想はまたたくまにあらゆる金融機関に広がり、同時に需要も驚くほど高くなりました。
需要が高まれば供給も高まり、これが悪循環となったのです。
簡単に融資が行われてしまうと、大量の資金が金融・不動産の市場に流れて来ます。
すると、不動産価格も芋づる式に上昇していき・・・

・・・あとは、皆さんご存知のとおりですね。
サブプライムローンそのものは、返済が見込めない信用が低い人向けのローンです。
「プライム」とは「有料」、「サブ」はこの場合打ち消しの意味で使われています。


サブプライムローンとは

「サブプライムローン」・・・新聞やニュースなどを見ていると、何度かこの単語を耳にしたことがあるかと思います。
金融に詳しくなく、サブプライムローンの意味を知らないという方でも、良くないイメージを持っているのではないでしょうか?

では「サブプライムローン」の意味から内容を紐解いていきましょう。

まず「サブプライムローン」の「ローン」ですが、これは皆さんもご存知のとおり、お金を銀行等から借りることです。
住宅や車を購入する際に利用したことがある方も多いでしょう。
まとまったお金を借りてそれで高額のものを購入し、その後お金を定期的に返済していくものですね。

次に「サブプライムローン」の「プライム」。
この単語は「優良」を意味しています。
ローン関係で「優良」というともちろん滞りなく返済していける人を指すことになるでしょうが、この場合、お金を借りる際の金利が優遇された高所得者を指しています。

では「サブ」とは次点的な意味を持っているので、「サブプライム」とは上記高所得者に次いで優良な人のことかというと・・・実はその逆だったりします。
「サブプライムローン」の「サブプライム」とは、収入が少ないためローンを返済していける可能性が低い人を指しているのです。

以上から判ることは、「サブプライムローン」とは、通常なら借りられないはずの人に対して組まれるローンということになります。
つまるところ、悪徳金融のようなものですね。

サブプライムローンの問題点は、内容が住宅ローンだということにあります。
サブプライムローンがアメリカで普及しだしたのは、奇しくもマイホームブームが起こった2004年頃のことでした。
アメリカにも住宅ローンの種類はいくつもありますが、現在では貸し付けられているうちの約15パーセントがサブプライムローンだと推測されています。